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04.03 / 10万人の暮らしは、 循環と生成でできている。

03MW

エネルギー / ARC–14 電力・熱街区

昼の光を、夜まで送る。
月の夜は、約354時間続く。

月の昼と夜は、地球の一日よりはるかに長い。太陽が見えない約14日間も、空気、水、医療、交通は止められない。発電量ではなく、止めない順番が都市の設計を決める。

電力網の仕事は、すべてを同じように守ることではない。何を最後まで止めないかを、先に決めておくことだ。
01

長い昼に、長い夜の準備をする。

太陽が地平線の上にある間、地表の発電域は都市の需要をまかないながら、蓄電、熱貯蔵、燃料製造へ余剰を送る。パネルは発電するだけでなく、粉じんを落とし、故障した列を切り離し、夜までに自分を整える。

日没は毎月起きる災害ではなく、予定された運用切替だ。残り時間、蓄電量、予想需要が街の表示へ出され、工場や交通は夜間モードへ段階的に移る。

長い昼に、長い夜の準備をする。
VISUAL FIELD NOTE

長い昼に、長い夜の準備をする。

02

電力には、三つの優先順位がある。

第一層は空気、水、医療、通信、気密扉。第二層は食料生産、交通、学校、業務。第三層は大規模加工や時間をずらせる娯楽設備。供給が減ったとき、都市は停電するのではなく、優先度の低い仕事から静かに休む。

蓄電だけに頼らず、長時間を支える定常電源と組み合わせる。異なる方式を持つ理由は効率競争ではない。同じ原因で全部が止まらないよう、弱点を重ねないためだ。

電力には、三つの優先順位がある。
VISUAL FIELD NOTE

電力には、三つの優先順位がある。

03

使い終えた熱も、都市を歩く。

計算設備、照明、発酵槽、人の身体は熱を出す。地下では熱を宇宙へ捨てることも仕事になるため、まず温水、乾燥工程、栽培室へ渡す。電気としては使い終えたエネルギーが、別の場所では必要な温度になる。

熱の地図は季節の代わりに街の運用を変える。人が集まる夜の劇場、昼の工房、収穫前の栽培室をつなぎ、都市全体で余りと不足を調整する。

使い終えた熱も、都市を歩く。
VISUAL FIELD NOTE

使い終えた熱も、都市を歩く。

都市代謝データ

月の夜
約354時間
基幹電源
太陽光・蓄電・定常電源
最優先
空気・水・医療