SURVEY + ISOLATE
最初に建てるのは、観測網と逃げ道。
地中レーダー、試錐、微小振動の計測から、空洞の形、亀裂、熱、粉じん、資源を記録する。美しい大空間より、長期間監視でき、二方向から到達できる場所を優先する。
施工区画は既存都市から気密隔壁で切り離し、作業員用、資材用、緊急退避用の経路を先に確保する。新しい街をつくる作業が、隣の街の空気や交通を止めないことが第一条件になる。
- 地質データを街区の設計台帳に保存
- 施工区画を既存都市から気密分離
- 資材路と緊急退避路を先行整備
06 / 最小のコロニーを、 何百も建てる。
自律できる小さな居住圏を連結し、月資源の3Dプリント、建造ロボット、標準化された圧力シェルを、次の月面街区、軌道コロニー、火星航路用宇宙船へ展開する。
01掘削
02シェル造形
03生活接続
04入居開始
月で製造し、軌道で組み立てる。月面都市で実証した技術を次の居住地へ移す。
CONSTRUCTION SYSTEM / FIELD GUIDE
SURVEY + ISOLATE
地中レーダー、試錐、微小振動の計測から、空洞の形、亀裂、熱、粉じん、資源を記録する。美しい大空間より、長期間監視でき、二方向から到達できる場所を優先する。
施工区画は既存都市から気密隔壁で切り離し、作業員用、資材用、緊急退避用の経路を先に確保する。新しい街をつくる作業が、隣の街の空気や交通を止めないことが第一条件になる。
EXCAVATE + PRINT
無人掘削機は粉じんを回収しながら空間を整え、岩石を粒径と成分で分ける。酸素抽出に向くもの、ガラスやセラミックに向くもの、遮蔽材として残すものをその場で記録する。
月資源の3Dプリントは建物のすべてを一材で造る技術ではない。外側の支持体、保護ブロック、床下部材を地域材料でつくり、気密膜、弁、配線、居住者が触れる仕上げには検査可能な規格部品を使う。

ロボットは岩を削り、同時に材料を選別する。
CONNECT LIFE
圧力シェル完成後、区画ごとに漏れ、変形、火災、停電、通信断を試験する。水、空気、電力は二方向から接続し、一方を止めても最低限の生活を維持できるか確認する。
学校や住宅より先に、保守通路、診療拠点、避難室、備蓄庫を稼働させる。完成式よりも、異常時に隔壁が閉まり、別の街区から支援を受けられることが開業条件になる。
OPEN + LEARN
最初の住民は一度に全戸へ入らない。少人数から始め、音、光、移動時間、空気の流れ、店舗の配置を記録し、間仕切りや運行計画を調整する。建築図面だけでは分からない生活の摩擦を見つける期間だ。
調整結果は次の街区の設計へ戻す。部品寸法、工事時間、故障履歴だけでなく、住民が迷った場所、集まった場所、避けた場所も標準を更新するデータになる。都市は同じものを複製せず、学習しながら増える。
ORBITAL SHIPYARD
月の精錬設備は、岩石から酸素、ガラス、セラミック、金属を取り出し、軌道居住区の骨格、放射線遮蔽、水タンク、保守部品へ加工する。すべてを地球の重力井戸から打ち上げる代わりに、月面で規格化した部材を地月圏の建造ヤードへ送る。
圧力区画、空気再生、熱制御、植物生産は、マリウス・アークの実環境で長期試験してから宇宙船とコロニーへ展開する。月面都市は完成品を輸出するだけでなく、設計者、整備員、居住者を育てる建設学校として機能する。

月でつくり、軌道で組み、次の居住圏へ送る。